気晴らしに国内産のドラマを見た。女子高生がひたすらラーメンを食べ続けるドラマである。少し前にフジテレビでやっていて、NETFLIXのラインナップに載っていた。主人公は元ももクロメンバーの早見あかり。きれいな顔立ちの女子が、ズズズズっと豪快に麺をすする。
国内産ドラマはまったく見ない上に、地上波もほとんど見ないので新鮮だった。漫画が原作であり、一言でいえばラーメン蘊蓄ドラマである。都下の有名なラーメン店を食べ倒して行くのだが、僕の事務所の近くにある「麺屋武蔵」も「ラーメン二郎」もでてきた。
「麺屋武蔵」といえば、“湯切り”のときに、お祭りの時のような、独特の掛け声みたいのを皆で唱和するのが、ちょっと苦手である。掛け声のタイミングを外した新人は、後で先輩から怒られるのだろうか? とか、余計なことが気になってしまうのだ。
毎回、クールな小泉さん(早見あかり)は、ラーメンを食べるとき、指をポキポキ鳴らし、髪の毛を後ろでまとめ、割り箸を持つ手を合わせていただきますと挨拶し、豪快に音をたてて麺を吸引、汗をかきながら、お茶をいただく時のように椀を持ち上げて、汁をのみほす。
純粋に、ラーメンが食べたくなる。
純粋に、ラーメンが食べたくなる。
個人的に、いまよく行くラーメン屋は、原宿の竹下口側にある「亜夫利」である。いつも行列ができているが、深夜は比較的すぐ入れる。仕事の帰り道、お腹がすいているとき、店の前で逡巡するが、20回に1回くらいの割合で、「ええい、ままよ」と入る。
柚子露つけ麺が美味しい。汁まで飲み干す。原宿の寂しい側に立地しているということもあって、深夜の原宿っぽい男の子や女の子がたくさんいる。若い子だけじゃなくて、先日隣に座っている人をよくよく見たら、辰巳琢郎だった。食いしん坊バンザイの人だ。
ドラマでは、美少女・小泉さんのことが大好きなクラスメートが登場し、ラーメン初心者としてつきまとう。いかにも脇役然とした顔の彼女が、「また一緒にラーメン食べに行こうね」と言うと、小泉さんはいつも「お断りします」と冷たく言い放つ。「またまた〜♡」と、めげない脇役の彼女が可愛い。
いくらでも続きそうなドラマなのだが、たった4話で終了。ロケ店の交渉が難しいのだろうか? 視聴者としては、続きが見たいし、「カレー大好き麻生さん」「牛丼大好き安倍さん」なども見てみたい。本家NETFLIXの、“これでもかと続ける体力”を見習ってほしいところだ。
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