ファーゴ・シーズン1→シーズン2の5話まで→ナルコス、という順番で観たところ、ファーゴがあまりにも味気なく感じ、最後まで観通す気がなくなってしまった。ナルコスがあまりにも傑作すぎて、他のマフィアものが陳腐に感じてしまうのだ。現時点でのマフィアものマイベスト3は、ゴッドファーザーPART2、「元祖」ゴッドファーザー、ナルコスの順だ。
かといって、ファーゴシーズン1は決して悪いドラマではない。佳作と言っていいと思う。個人的には映画版よりも好みだ。あの寒々しい世界観はそのままに、ビリー・ボブ・ソーントン演じる殺し屋マルヴォ、マーティン・フリーマン演じる保険屋レスター、アリソン・トルマン演じる警察官モリーそれぞれのストーリーが上手く絡み合いながら、見るものを飽きさせることなく、緊張感を持続させたまま話が進んでいく。ビリー・ボブは、コーエンの映画「バーバー」で無口な散髪屋を秀逸に演じていたが、このドラマでも不気味な殺人鬼を好演していて、存在感は抜群だ。どうやらドラマと映画は、ビリー・ボブ・ソーントンがピーター・ストーメア、マーティン・フリーマンがウィリアム・H・メイシー、アリソン・トルマンがフランシス・マクドーマンドという対応関係になっているようで、それぞれを比べてみるのも面白い。まあ、どの役者も上手いのだが、マーティン・フリーマンだけが、ウィリアム・H・メイシーに勝てていなかったか?メイシーの、見るものを非常にいらいらさせると同時に不穏な気分にもさせるという稀有な個性を凌駕することは、今を時めくフリーマンにもできなかったようだ。
第5話で視聴を中断していたシーズン2も、どんな結末を迎えるのか気になり、最後まで頑張って観た。次は面白くなるだろう、次は面白くなるだろう、と期待して観続けていたのだが、あまり盛り上がらないまま終わってしまい、拍子抜け。 キャラ設定とストーリーが練り切れておらず、消化不良感が残った。
シーズン1から遡って舞台は70年代末、マフィアの抗争に一般人夫婦が巻き込まれるという形で話が進んでいくのだが、当のマフィアたちがあまり怖くない。タランティーノ映画でサミュエル・Lジャクソンが喋るような、引用満載のセリフを黒人のマフィア幹部役に喋らせているが、何かうまくいっていない。9話では、映画「マグノリア」のクライマックスばりの意味不明な場面が唐突に現れ、唖然とする。脚本家はうまいことやったつもりなのだろうか? 私はシラケてしまった。シーズン1同様2も、平凡な一般人が犯罪に巻き込まれたり、犯人が最初から分かっているという点で、ヒッチコック映画を思い起こさせる。しかし、サスペンスを盛り上げる演出がヒッチコックのほうが格段に上手く、その偉大さを再確認した次第。
たいていのドラマ、映画がそうであるように、ファーゴもシーズン2が1を超えることはやはり難しかったようだ。しばらくマフィアものはいいかな…
かといって、ファーゴシーズン1は決して悪いドラマではない。佳作と言っていいと思う。個人的には映画版よりも好みだ。あの寒々しい世界観はそのままに、ビリー・ボブ・ソーントン演じる殺し屋マルヴォ、マーティン・フリーマン演じる保険屋レスター、アリソン・トルマン演じる警察官モリーそれぞれのストーリーが上手く絡み合いながら、見るものを飽きさせることなく、緊張感を持続させたまま話が進んでいく。ビリー・ボブは、コーエンの映画「バーバー」で無口な散髪屋を秀逸に演じていたが、このドラマでも不気味な殺人鬼を好演していて、存在感は抜群だ。どうやらドラマと映画は、ビリー・ボブ・ソーントンがピーター・ストーメア、マーティン・フリーマンがウィリアム・H・メイシー、アリソン・トルマンがフランシス・マクドーマンドという対応関係になっているようで、それぞれを比べてみるのも面白い。まあ、どの役者も上手いのだが、マーティン・フリーマンだけが、ウィリアム・H・メイシーに勝てていなかったか?メイシーの、見るものを非常にいらいらさせると同時に不穏な気分にもさせるという稀有な個性を凌駕することは、今を時めくフリーマンにもできなかったようだ。
第5話で視聴を中断していたシーズン2も、どんな結末を迎えるのか気になり、最後まで頑張って観た。次は面白くなるだろう、次は面白くなるだろう、と期待して観続けていたのだが、あまり盛り上がらないまま終わってしまい、拍子抜け。 キャラ設定とストーリーが練り切れておらず、消化不良感が残った。
シーズン1から遡って舞台は70年代末、マフィアの抗争に一般人夫婦が巻き込まれるという形で話が進んでいくのだが、当のマフィアたちがあまり怖くない。タランティーノ映画でサミュエル・Lジャクソンが喋るような、引用満載のセリフを黒人のマフィア幹部役に喋らせているが、何かうまくいっていない。9話では、映画「マグノリア」のクライマックスばりの意味不明な場面が唐突に現れ、唖然とする。脚本家はうまいことやったつもりなのだろうか? 私はシラケてしまった。シーズン1同様2も、平凡な一般人が犯罪に巻き込まれたり、犯人が最初から分かっているという点で、ヒッチコック映画を思い起こさせる。しかし、サスペンスを盛り上げる演出がヒッチコックのほうが格段に上手く、その偉大さを再確認した次第。
たいていのドラマ、映画がそうであるように、ファーゴもシーズン2が1を超えることはやはり難しかったようだ。しばらくマフィアものはいいかな…
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