『ライン・オブ・デューティー』 シーズン1, 1~2話 Line of Duty Season1 Episode 1, 2

英国の警察内部の不正を監視する部署「AC-12」を舞台にするBBC制作ドラマ。英国アカデミー賞を取るほど評価が高く、現在シーズン4まで放送しており、シーズン5も制作が決定しているとのこと。

英国らしい陰鬱でシリアスなドラマかと思いきや、意外とエンターテインメント性が高く見やすい。正直なところ、脚本や演出に粗はあるし、英国ドラマらしく美男美女の登場も少ない。だが、なんだかんだいって入り込ませてしまう力がある。まだ2話しか見ていないので断定はできないが、英国版「半沢直樹」っぽいか? といっても、半沢直樹は最終回しか見ていないが。とにかく、サラリーマンの最大の関心事である「社内政治」と「人事」を扱っている上に、犯罪が絡んでくるため、面白くなる要素が満載なのだ。英国のお父さんたちはきっと毎週このドラマを楽しみにしているに違いない。

ところでこのドラマは至って真面目に作られているのだが、私にはちょっと笑ってしまうポイントがいくつかある。それは、警察署内の人間関係の話が大半なのに、「24」ばりのカメラワークであることと、主役の俳優が私の知り合いに似ていることだ。1話の冒頭はテロリストのアジトへの突入シーンなので、24ばりのカメラワークでもOKなのだが、警察署内の人間関係シーンでもズームとか臨場感あふれる手持ちカメラを多用するものだから、なんかシュール。また、主役の俳優は小柄かつ東洋人っぽい薄顔で小物感が強いー要するに主役感がなく、その上知り合いの○村君にそっくりなのにシリアスな演技をしているものだから、笑いを禁じ得ない。○村君にはほんと申し訳ないけど。

ただ、こうした違和感は2話では解消し、話に入り込めるようになった。人間のドロドロした部分を描きつつ、サスペンスもうまいこと盛り上げるから、まんまと術中に嵌ってしまっている。これからどう展開していくか楽しみだ。

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