『マインドハンター』Mindhunter 第1シーズン part1


待ちに待ったデビッド・フィンチャーの新作ドラマ。1970年代、FBI犯罪心理捜査の黎明期を描く(なんだか70年代に黎明期を迎えたものが多いんだな。ヒップホップとか)。とりあえず1話目を見終わったので感想を書きたい。

ドラマはいきなり緊迫の犯人説得シーンから始まる。そして、まさかのモザイクなし全裸カットがぶっこまれますので、未見の方は期待して見ていただきたい。掴みはオッケー。

その後は一転、若きFBI心理捜査官の、青春映画のような奮闘記となる。特別な事件も起こらず、物語は地味に進んでいくが、これがなかなか良いのである。70年代の空気感を非常に品よく伝えていて、まるでハル・アシュビーの映画を観ているようだ。劇中にアル・パチーノの「狼たちの午後」が結構長い尺で出てきたりもして、70年代映画好きにはたまらない。デビッド・フィンチャーは本当に上手い、そして格調の高い演出をする監督だ。しかし、派手で展開の速いドラマに見慣れた人には少し退屈に感じるかもしれない。最初に全裸シーンがあっただけに、尻すぼみだと思われても仕方あるまい。おっと、全裸とか尻とか下品で申し訳ない。フィンチャーの演出は上品なので勘弁していただきたい。

2話以降が非常に楽しみだ。その感想は後日改めて。

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